【D&D】ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り【ネタバレあり】

★★★★

公開日  2023年03月31日
上映時間 134分
監督・脚本 ジョナサン・ゴールドスタイン ジョン・フランシス・デイリー
原作 ハズブロ『ダンジョンズ&ドラゴンズ』
キャスト クリス・パイン ミシェル・ロドリゲス レゲ=ジャン・ペイジ ジャスティス・スミス ソフィア・リリス ヒュー・グラント

さまざまな種族やモンスターが生息する世界、フォーゴトン・レルム。
盗賊のエドガンと相棒の戦士ホルガは、ある目的のために旅に出る。
これまでにもさまざまな修羅場をくぐり抜けてきた彼らだったが
今回の冒険は一筋縄ではいきそうにない。
そこで、魔法使いサイモンとドルイドのドリック
聖騎士のゼンクを仲間に加え、パーティを組む。
ダンジョンに立ちはだかる困難や手ごわい敵の数々
そして高難度のクエストを乗り越えていくうちに
彼らは全世界を脅かす巨大な悪の陰謀に対峙することになる。

映画ドットコム様より引用

debuwo評価 80点
おすすめ度 ★★(星4)

元祖TRPGのリブート映画!

ダンジョンでの宝探し、巨大なドラゴン、森のエルフなど
ファンタジー、RPGと言えば連想する万物の原点
指輪物語で有名なトールキン作品の世界観を
初めてゲームとして盛り込んだのが、テーブルトークRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』

日本国内のコンテンツも例にもれずその影響を受けた
ドラゴンクエスト、ロードス島戦記をはじめ、多くの国産ファンタジー作品の原点とも言える作品
実は2000年に映画化、2005年にオリジナルビデオが制作され
2014年にダンジョン&ドラゴン3 太陽の騎士団と暗黒の書が制作されている
本作『アウトローたちの誇り』は繋がりこそないが4作目にあたる作品

独立タイプの家系映画

映画ライターのてらさわホークさんが提唱するジャンル映画
家系映画

  • 主要メンバーの多くが実際の血縁ではない
  • 事情はどうあれ、不良もしくは犯罪者が多い
  • 大体のメンバーが人生上手くいってない
  • ミシェル・ロドリゲスがいるor男勝りな美人がいる
  • いがみ合っても最後には結束!俺たち家族!

これらの条件を映画が満たしていればもうそいつは仲間!
擬似家族愛に満ち、ちょっと暑苦しいくらいの友情!!
それが家系映画だ!

該当する作品としては
ワイルドスピード、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
エクスペンダブルズ、スーサイドスクワッドなどが存在する
ミシェル・ロドリゲスがいて、そしてこのサブタイトル
『アウトローたちの誇り』は家系映画の最新作と言っても過言ではない

ホーク氏は本作は評価していますが、家系は苦手との事です

評価されるべき手軽さ

家系映画の是非については今回は置いておくとして
『アウトローたちの誇り』は他の家系映画と比べて
ボリュームは軽めであっさりとした塩梅だ
ワイルドスピードほどシリーズを重ねているわけでもなければ
GOGほど関連作品が多くもない
他の家系映画がボリューミー且つ系列店を多く構える中
本作は、これ一本あれば楽しめる作りだ
無論、原作にあたるゲームD&Dを知っていればより楽しめるだろうが
決して必須という訳ではない
よーし!今日は休みやし
なんか映画でも観に行くか!

このノリで観に行くことが可能な映画だ
映画作品自体がフランチャイズ化している現在で
この手軽な家系映画はとても貴重だ

見やすいという水準の高さ

単独作品と言うシリーズ物に対して少ないボリュームだけでなく
作品自体の見やすさもお勧めしたい点で
冒頭の刑務所で特に説明されることもなく存在する亜人や魔法は
これまで原作のゲームや、影響を受けた多作品たちが
何度も刷り込んできたシチュエーションや設定で
多くの人が容易くその世界観へと入り込める
共通認識を利用した説明の省略は見事の一言
AAAランクの映画で麻痺しがちだが
世界観に違和感を持たせないCGのクォリティも素晴らしい
特にドリックの逃走シーン没入感は一見の価値あり

シンプルイズベスト

人生上手くいっていない落ちこぼれ達が
世界を救う事で自らの人生も救済する
定番のネタを定番の構成で危うげなく楽しむことが出来る!
映画の中でもしがらみが多数ある昨今
ここまで真っすぐな映画も珍しい
休日見る映画はとにかく安定した面白い映画を!
誰かと映画を見るので失敗したくない!
そんな時にはこの映画を手に取ってみてはいかがだろうか!!


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