イコライザー2【ネタバレあり】

★★★★

公開日  2018年10月5日
上映時間 121分
監督 アントワン・フークア
脚本 リチャード・ウェンク
キャスト 
デンゼル・ワシントン ペドロ・パスカル メリッサ・レオ アシュトン・サンダース ビル・プルマン

現在の表の職業として、日中はタクシー運転手として働いているマッコールだったが
CIA時代の元上官で親友のスーザンが何者かに殺害されてしまう。
独自に捜査を開始したマッコールは
スーザンが死の直前まで手がけていた任務の真相に近づいていくが
やがてマッコール自身にも危険が迫る。

映画.comより一部引用

debuwo評価 85点
おすすめ度  (星4)

デンゼル初の続編 

ホームセンターの店員が実は元CIAの最強エージェント
そんな男なら誰でも好きそうなアクション映画を
主演デンゼルの演技力と、一線を画すストーリーで
頭一つ抜けたクォリティに仕上げ話題を呼んだ
イコライザーのシリーズ2作目となる作品
実はデンゼル・ワシントンが映画の続編に出演するのは

本作が初めての作品
今回はホームセンター店員から転職し
配車サービスLyftのタクシードライバーとして働いている
転職したとはいえ前作の騒動があったにも関わらず
同じくマサチューセッツ州に住んでいるのが流石と言わざるを得ない…

スーザンが根回ししてくれたのは間違いない

開始から心地よいテンポ感

前作ではマッコールさんがその本性をむき出しにするのに
本編開始から30分かかったのに対し
今作はたった五分でマッコールさんが動き出す!
彼が行動にさえ移せば全ての事態は彼のロジック通りの結末を迎える
どこかサイコな雰囲気漂う無双感は今作でも健在だ
冒頭の舞台であるトルコへ向かう列車のように
スピード感のある視聴者の心を鷲掴みにする演出は見事!

着席するまでのサイコ感が怖すぎる

アホ過ぎる悪役

テンポ感のいいOPから始まるマッコールさんの活動や
市井の人々とのドラマパートは健在で
前作を楽しんだ視聴者は大いに楽しめるだろう
しかし、今作には明らかに前作よりも見劣りしている部分がある
それは悪役のデイブ達ファミリーがバカ過ぎた事だ
彼らが弱いことに関しては問題はない
前作のボスキャラ、テディにしてもそうだが
マッコールさんと対峙した時点で、敵の敗北は決定されたものであり
危うげなく、敵を倒す事自体が作品の魅力なのだ

今度の相手はイコライザー ※同じくらい強いとは言っていない

では、それに対して馬鹿だと何が問題かと言うと
大筋のストーリーが陳腐化してしまう事だ

  • スーザンの殺し方
  • デイブしかマッコールさんの存在を認識してない時に殺し屋を派遣
  • 終盤の警官殺し

発端から結末まで要所要所の行動が衝動的、もしくは雑過ぎて
マッコールさんとチームを組んでいたことはおろか
彼が引退後まともに殺し屋としての仕事もこなせてたのか怪しいレベルだ

せめてスーザンの殺し方は徹底的に素人の事件を装う
マッコールさんに殺し屋を派遣する時は
チームの人間が健在で繋がっているのを伝えてから送るなど
多少は知恵を働かせるキャラにして欲しかった…

マッコールさんが抜けたチームが解体されるのも無理はない

心温まるマイルズの更生

馬鹿過ぎる悪役が作品のクォリティを下げているのは事実だが
それでもなおイコライザー2と言う作品は確かなクォリティを保っている
ロバート・マッコールの魅力は無敵の強さだけではない
困っている人見たら助けずにはいられない
道を踏み外しそうな人間も見捨てることが出来ない
思想と言うよりも、もはや本能レベルで行っているであろうその生き方だ

今作ではギャングに入る寸前の学生マイルズとの交流が描かれており
ギャングのアジトに殴り込みマイルズを引き離し
ギャングとして生きる人間のくだらなさ
選択肢があるの人生の尊さ

与えられたチャンスを活かす事
これらを伝えて彼を諭すシーンは心震わせる熱があり
最後に光が差すドアをマッコールさんが開くのも象徴的で素晴らしい
こちらのシーンは吹き替えでは大塚明夫氏が熱演しており
字幕版とはまた違った趣があるので
是非どちらも見ていただきたいシーンだ

もはや後光差してるレベル

思わず言いたくなる殺し文句

マイルズを諭す際のセリフはヒューマンドラマとしてとても素晴らしかった
勿論、ナーメテーター映画としても素晴らしいセリフが用意されている

お前たちが外道になろうと関係ない
世間にクズはごまんといる
もしも世の中が完璧なら、悪事には代償が伴う
だが、現実は違う、人は悪事を働く
それを正せるかどうかは運次第だ
だが、実際は殆どお咎めなし
でも今回は違う、私の友人に手を掛けたのはまずかった
だからお前たち全員始末する

一度しか殺せない事だけが
心残りだ

吹き替え版より

この発言後、ファミリーを銃で撃つジェスチャーや
デイブ邸に上がり込むマッコール視点のカメラワークも相まって
強さよりもホラー感が漂いつつあるのは
やはりナーメテーター映画の主人公として頭一つ抜けてる感があり
流石の一言に尽きる

至言

時代劇の様な安心感

前作でよかった点は概ね抑えており
視聴者が観たい要素がしっかりした安心感のある作品

そんなイコライザーですが
2023年四月現在、続編の制作も決定しています
今から1・2を見て、これから上映される
イコライザー3に備えるというのは如何でしょうか?

前作のレビューはこちら↓

続編のレビューはこちらから↓

一大ジャンルナーメテーター

なめてた相手が殺人マシーンだった系映画は
多くのアクションスターで作られたジャンル映画だ
イコライザーでその爽快感の虜になったのなら
それ以外の作品も
如何でしょうか?
当ブログでは他のナーメテーターも紹介しているので
次のナーメテーター作品を探しているときは
是非参考にしてください!
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