公開日 2016年11月12日
上映時間 127分
監督 ヤン・ウソク
脚本 ユン・ヒョノ
出演 ソン・ガンホ イム・シワン キム・ヨンエ クァク・ドウォン ソン・ヨンチャン チョン・ウォンジュン
青年弁護士時代のノ・ムヒョン元大統領が弁護を担当した
映画.comより一部引用
重大冤罪事件「プリム事件」をモチーフに、ある事件をきっかけに人権派弁護士へと転身を遂げる男の奮闘を描く。
1980年代初頭、軍事政権下の韓国。税務弁護士として多忙な毎日を送っていたソン・ウソクは
若い頃に世話になったクッパ店の息子ジヌが国家保安法違反容疑で逮捕されたことを知る。
拘置所へ面会に行ったウソクはジヌの信じられない姿に衝撃を受け、ジヌの弁護を引き受けることにするが……。
debuwo評価 78点
おすすめ度 ★★★★☆(星4)
がんばりとプロ意識の裁判映画
- どん底から這い上がって成功するワンスアゲイン
- リスクを省みず虐げられた人々の為に立ち上がる精神性
- 受けた仕事はやり通すプロ意識
韓国の歴史をモチーフに
これらの要素を詰め込んだヒューマンドラマ系裁判映画
改めて箇条書きすると推す要素しかない映画でした!
関連性がある映画
ロクでもないこの世の中で、その事実も受け入れている
だからこそ戦うのだ、そんな事が許されてはならないのだ
と、誰かの為に戦う映画は物凄く好みです
共通点が多いのは2020年に公開された
映画【黒い司法 0%からの奇跡】
こちらも実際にあった事件をモチーフに
人権の尊さを問う素晴らしい映画で負けず劣らず推しの一本です
公式サイトのヤン・ウソク監督インタビューにもありましたが
主人公の仕事に対するプライド、姿勢などは
業種こそ違いますが、映画【イン・サイダー】のアル・パチーノと似たような印象が持ちましたね
弁護士として成功するまでの描き方は見事
映画のテーマが素晴らしいのも然ることながら
ストーリー展開も素晴らしく
序盤の主人公が弁護士になるのを諦めそうになってから再起するまでの流れ
そして下積みの土方時代から
現代につなげる伏線の敷き方は見事で
土方時代の仕事現場のカメラアングルを
現代では答え合わせのぎりぎりまで
使用しなかったバランス感覚は本当に素晴らしい
イム・シワンさんの演技
演者に関しては イム・シワンの演技が印象に残る
この方、韓国のボーイバンドZE:Aのメンバー
所謂アイドルなんですが
邦画に出演したアイドルと比べると
アイドルがそこまでされるのか?
と思ってしまうほど劇中で拷問されています
それだけこの映画に本気で取り組んでいるんだと言う
プロ意識を感じさせられる演技でした
韓国のアイドルすげぇ…
裁判シーンのメッセージ性
終盤から始まる裁判シーンは
ソン・ガンホさん演じる主人公が
迫力を持ちながらも理性的に
視聴者にわかりやすく供述していきます
プロパガンダ扱いされる恐れがあった等
万国共通の物語になる方向性で作られたそうですが
そのおかげで、韓国の政治的な歴史に詳しくなくとも
見ようと思えるとっつきやすさが生まれ
現実に存在する問題に視聴者の目を向けさせたり
一考させてくれる啓蒙映画としては申し分ない作品だと思います
お時間があれば見ていただきたい一作
吹き替え版について
吹き替え版は主人公のCVを安原義人さんが演じており
さらに見やすくなると思うので
どちらかというと吹き替え版がお勧めです
おまけ・暴徒鎮圧用兵器について
劇中で軍の車両に装備された
催涙弾?を発射するミサイルポッドがかっこよすぎる
アーマードコアでしかこんな兵器みた事無いんですが…
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