ジョン・ウィック:パラベラム【ネタバレあり】

★★★

公開日  2019年10月04日
上映時間 130分
監督 チャド・スタエルスキ
脚本 デレク・コルスタッド
キャスト キアヌ・リーヴス ハル・ベリー マーク・ダカスコス ローレンス・フィッシュバーン イアン・マクシェーン ランス・レディック
 アンジェリカ・ヒューストン エイジア・ケイト・ディロン

前作で怒りのあまりに、一流殺し屋が集う「コンチネンタルホテル」の掟である
「ホテル内で殺しはおこなってはいけない」を破ってしまったジョン。
聖域から追放された彼を待っていたのは、組織による粛清の包囲網だった。
刺客たちがさまざまな殺しのスキルを駆使し、賞金首となったジョンに襲いかかる。
傷だらけとなったジョンは、かつて「血の契約」を交わしたソフィアに協力を求め
カサブランカへと飛ぶが……

映画.comより一部引用

debuwo評価 78点
おすすめ度  (星3)

明かされるジョンの過去、エキサイトする第三弾!

主席連合の一人であるダントニオを
コンチネンタルホテル内で殺害した事により
主席連合から追放処分を受け
1400万ドルの懸賞金を掛けられたジョンの逃亡劇を描く
ジョン・ウィックシリーズ三作目!
更に多彩になったキアヌのアクションシーンに加え
ハル・ベリーも元殺し屋として参戦
豪華且つド派手なアクションを魅せる!
前作・前々作のレビューはこちら↓

シリーズ随一のアート感

まず今作で目立つのが
公開当時に各メディアで公開された
多数のポスタービジュアルだ
1から比べると制作費が3倍以上になり
より細部にこだわったディティールのデザイン
舞台などが用意されている
ちなみに各作品の制作費は

  • ジョン・ウィック 2000万ドル
  • ジョン・ウィック チャプター2 4000万ドル
  • ジョンウィック パラベラム 7500万ドル

モロッココンチネンタルホテルなど
あらゆる場面が作り込まれている本作
特に終盤登場するガラスのオフィスは
CAD デザインUnreal Engine に取り込み
VR 内でセットを確認できるようにして
何百万ドルもかけて一から作った舞台なのだ

昨今の世界情勢・安全面の考慮を考えれば
VRによる制作工程はどんどん増えていきそうだ

エンタメ性に富んだ多彩な殺陣

  • キメラリボルバーのワンショット
  • 投げナイフ合戦

今までの銃・車・格闘のアクションシーンに加え
さらに多彩な武器でジョンが敵を葬っていく
中でもたった一発の為に
博物館にある部品を組み合わせ
キメラリボルバーを作り上げるシーンは
本作の
贅沢さを象徴するシーンだ

組み立ての練習めっちゃしてそうなキアヌ

キアヌの銃捌き

勿論、イロモノ武器の戦闘だけでなく
キアヌのガンアクションは今回も冴えわたる
特に主席連合の私兵との戦いで見せた
ショットガンのクアッドリロード
同じ武器を使っているシャロンのリロードシーンもあり
如何にジョン、というかキアヌの技術水準が高いか一目でわかるシーンだ

※クアッドリロードとは
チューブ式ショットガンは一発毎に弾薬を込める必要があり弾薬消費とは反比例してリロードタイムが長い為、解決策として編み出された技術

ハルベリー凄すぎる

ハルベリーが演じるソフィアは
過去に娘を助ける為
誓印の力を使って、ジョンの力を借りた
元殺し屋にして、モロッココンチネンタル支配人

ジョンと同じく愛犬家の彼女だが
彼女の愛犬2匹は戦闘もこなし、いざとなれば三位一体で戦う

犬好き映画として満を持して描かれた犬共に戦うシーンだが
驚くのはやはり訓練を積んだハル・ベリーのキレだろう
彼女はこの役の為に犬5匹と一日に4~3時間訓練を積み
キアヌと同じく実銃での射撃トレーニングを行った彼女のガンアクションは
映画でありがちな女優の虚構にまみれたガンアクションではなく
キアヌと同じく説得力をもっているのは訓練の賜物だろう

キアヌのトレーニング映像もあります

カタルシス不足

ゴージャス且つボリュームのある本作だが
ストーリーは1・2と異なり
ジョンが追われる身となった逃亡劇だ

アクションはともかく、ストーリー展開が
泣き寝入り、受け身でイベントが発生するため
一作目・ロシアンマフィアを叩き潰しに行く
二作目・ダントニオを何が何でも殺そうとする
前二作と比べて、イマイチ盛り上がりに欠ける
最後に対決するのが、悪役として魅力的かと言われると微妙なゼロが相手なのと
憎き相手である裁定人が全く持って無傷なのもいただけない

ゼロの日本語シーンは擁護できない

Si vis pacem, para bellum

しかし、この映画タイトルであるパラベラム
パラベラムとは戦争の準備を意味する
その意味をそのまま受け取るのであれば
この映画はあくまで準備の段階
真の戦いであろう次回作で
裁定人や主席連合にどのような結果をもたらすかで
この映画の意味も変わってくると思われる…

おまけ Guns. Lots of guns

ウィンストンに必要なものはあるか?と聞かれた際に
ジョンが答えたこのセリフ
実はキアヌが以前主演していた作品マトリックスで
彼自身が言ったセリフであり、所謂セルフパロディだ

マトリックス制作にかかわった人物が携わっているジョンウィックシリーズだからこそ
気持ちよく聞けたセリフなのかもしれない

一大ジャンルナーメテーター

なめてた相手が殺人マシーンだった系映画は
多くのアクションスターで作られたジャンル映画だ
ジョン・ウィックでその爽快感の虜になったのなら
それ以外の作品も
如何でしょうか?
当ブログでは他のナーメテーターも紹介しているので
次のナーメテーター作品を探しているときは
是非参考にしてください!
記事はこちらからどうぞ!↓

コメント